LINEスタンプを作ってみたいけれど、時間も知識もない…。
そんな初心者の方でも、AI(ChatGPT)や無料ツールCanvaを活用すれば、たった1日でスタンプ制作が完了します。
この記事では、LINEスタンプを時短かつ簡単に作る方法を、具体的な手順とともにご紹介します。
1日でLINEスタンプを完成させるためのコツとは?
LINEスタンプを作ろうとすると、思った以上にやることが多くて驚く方も多いのではないでしょうか。
キャラクターのデザイン、構図の決定、表情のバリエーション、サイズ調整、ファイル名のルールなど、細かい作業が積み重なります。
ですが、いくつかの便利なツールや考え方を取り入れることで、驚くほどスムーズに作業を進めることができます。
実際に、慣れている人であれば1日でスタンプ16個を仕上げることも十分可能です。
ここでは、初心者でも実践しやすい「時短テクニック」をご紹介します。
アイデア出しはプロンプト生成で一気に

スタンプ作りで一番時間がかかるのは「ネタ出し」
「どんなスタンプを作ろう?」という段階で手が止まってしまうことはありませんか?
かわいい、面白い、ゆるい、毒舌系……テーマが決まらないと、全体の雰囲気も定まりません。
実は、一番時間を浪費しやすいのがこの「企画」フェーズです。
ここを最速で突破するには、「AIによるプロンプト生成ツール」の活用が効果的です。
AIでキャラ設定やセリフ案を自動で出力
最近では、ChatGPTのような生成AIを使えば、キャラクターの性格や特徴を入力するだけで、無料でスタンプのセリフやポーズ案を簡単に出すことができます。
たとえば、ChatGPTに
「白猫・少し生意気・男子向けのキャラクターを使ったLINEスタンプのセリフとポーズ案を出して」
と入力すれば、
といったようなキャラの個性に沿った具体的なセリフや構図案を一括で提案してくれます。
このアイデアをベースにすれば、ラフの制作や線画への展開がとてもスムーズになります。
「まずは何を描くか」で悩む時間を減らし、制作に集中できるのが大きなメリットです。
わずか1~2分でバリエーション豊かな案が手に入るため、スタンプの構成を決めるスピードが格段にアップします。
手描き派にもおすすめの時短手法
手描きでスタンプを作っている方にも、プロンプト生成は非常に便利です。
全てをAIで描くのではなく、「企画」だけAIに頼ることで、自分のタッチで効率よくイラストを仕上げることができます。
アイデアの初期段階にプロンプト生成を使うことで、「悩む時間」が「描く時間」に変わり、結果的に時短につながります。
テンプレートを使えば構図決めが楽になる

LINEスタンプの構図はある程度パターンが決まっている
スタンプを作り始めると、毎回悩むのが「どんなポーズにしようか」「文字の位置はどこに置こうか」といった構図の問題です。
ですが、LINEスタンプに使われる構図は、実はある程度パターンが決まっています。
例えば、「正面でセリフを叫ぶ」「斜め向きでガッツポーズ」「アップで表情を見せる」など、よく使われる配置は決まっているため、毎回ゼロから考える必要はありません。
CanvaやFigmaで使えるテンプレートが便利
効率よく構図を決めたいなら、「Canva」や「Figma」で使える「スタンプ用テンプレート」を活用するのがおすすめです。
あらかじめ推奨サイズ(370×320px)に合わせた枠や、キャラの配置ガイド、セリフの位置などがセットになっているテンプレートを使えば、迷わずに配置ができます。
Canvaなら、無料プランでも十分にテンプレートを活用できます。
また、グループ機能やレイヤー分けを使えば、背景・文字・キャラをそれぞれ個別に調整できて便利です。
「配置で迷わないこと」が時短になる
スタンプ制作で地味に時間がかかるのが、「なんとなくバランスが悪い」「ちょっと左寄りすぎたかも」といった微調整の連続です。
テンプレートを使えば、すでに決まったガイドラインの中にキャラを置くだけなので、レイアウトに悩む時間を大きく減らすことができます。
結果として、デザインに集中する時間が増え、制作全体がスピードアップします。
特に複数のスタンプを作る場合は、構図の統一感も出しやすくなるので、シリーズとしての完成度も高まります。
Canvaで一括編集&書き出し

デザイン初心者でも扱いやすい無料ツール
LINEスタンプ制作において、Canva(キャンバ)は非常に心強い味方です。
ブラウザ上で使える無料のデザインツールであり、操作が直感的なため、デザインに慣れていない方でもすぐに使いこなせます。
文字入れ・画像配置・背景透過など、スタンプ作成に必要な作業をひとつのツールで完結できる点が大きな魅力です。
スタンプ制作に便利な機能が充実
Canvaでは、以下のような機能がLINEスタンプ制作に役立ちます。
たとえば、1枚のテンプレートを作っておけば、それを複製して16枚分のスタンプを一気に作ることができます。
テキストやポーズだけを変えていけば、構図やサイズ感もズレずに統一されたデザインになります。
書き出しもまとめて一括で
複数のスタンプを作ったあとに、それぞれを手動で保存していくのは意外と手間がかかります。
Canvaでは複数ページを一括でPNG保存できるため、画像1枚ずつ開いて保存する必要がありません。
Pro版にすれば背景透過(透過PNG)にも対応できるので、申請用データとしてそのまま使える形式で一気に仕上がります。
無料プランでも十分に使える範囲は広いので、まずは活用してみるのがおすすめです。
自動リサイズ&透過ツールを活用する

手間のかかる処理はツールに任せるのが正解
LINEスタンプの申請には、厳密な画像サイズ(例:370px × 320px)と背景透過PNG形式が求められます。
この「サイズ調整」と「背景透過」の作業は、数が多くなると非常に手間がかかります。
1枚ずつ手作業でやると時間を消費しすぎて、1日で終えるのは難しくなってしまいます。
そこで活躍するのが、画像の一括処理が可能な無料ツールです。
無料の画像一括リサイズ&透過サイトが便利
ブラウザで使える無料のツールを使えば、複数画像をまとめて処理することができます。
たとえば以下のような作業が可能です。
代表的な無料ツールの例としては、以下のようなものがあります。
- remove.bg(背景の自動透過に特化)
- ILoveIMG(一括リサイズや圧縮が簡単)
- Bulk Resize Photos(画像をドラッグ&ドロップで即リサイズ)
ツールによっては、ドラッグ&ドロップで複数のファイルを読み込み、数秒で全ての画像を仕上げてくれるものもあります。
操作も直感的なので、デザインソフトが使えない方でも安心です。
制作時間の“最後の詰め”が爆速に
スタンプのイラストが完成しても、最後のこの画像処理フェーズで時間を取られてしまうと、全体のスピード感が落ちてしまいます。
あらかじめ処理の流れを決めておき、画像が完成したらすぐリサイズ→透過→保存まで一気に済ませるようにすると、作業がとてもスムーズです。
特に、「画像は完成しているのに、書き出しで詰まってしまった…」というケースを防ぐためにも、この工程こそツールをフル活用して、制作時間をグッと短縮しましょう。
スタンプ登録時のチェックリストを作っておく

最後の申請でつまずくと、全てが無駄になる?
LINEスタンプを描き終え、画像も揃い、さあ申請!という段階で、ちょっとしたミスで申請NGになってしまうことは意外と多いです。
しかも、そのやり直しに1日〜数日かかってしまうこともあります。
「せっかく1日で作ったのに、申請エラーでやり直し」
そんな事態を防ぐためには、事前にチェックリストを用意しておくことが大切です。
最低限チェックしておきたい5つのポイント
以下の項目をスタンプ完成後に確認しておくと、申請ミスを防ぐことができます。
- 画像サイズが370px × 320pxになっているか
- 背景が完全に透過されているか(白い縁やノイズがないか)
- ファイル名のルールを守っているか(英数字・拡張子PNG)
- スタンプごとの内容に一貫性があるか(シリーズ感・バラつき)
- 販売情報・タイトル・説明文が入力済みか
これらはLINEクリエイターズマーケットの申請画面で確認できますが、事前に紙やメモアプリにまとめておくことで、確認漏れを防ぐことができます。
チェックリストがあると作業の流れもスムーズに
チェックリストを見ながら進めることで、次に何をすべきかが明確になります。
制作に集中しすぎて、必要な画像が1つ抜けていたり、命名ミスに気づかなかったりといった**「うっかり」を防ぐ効果**もあります。
また、今後スタンプを何度も作る方にとっては、一度作ったチェックリストがそのままテンプレートになるため、回を重ねるごとに効率化が進みます。
まとめ:1日で作るには「考えない仕組み」が鍵
LINEスタンプを1日で完成させるためには、「一から考える」よりも「決まった型に当てはめて作業する」ことが重要です。
プロンプト生成でアイデア出しを自動化し、テンプレートやツールを活用して作業の迷いをなくし、最後にチェックリストで申請ミスを防ぐ。
この流れを覚えておけば、制作スピードは格段に上がります。
スタンプづくりに時間がかかって悩んでいた方は、ぜひ今回ご紹介した時短テクを取り入れて、
自分のキャラクターをどんどん世の中に出していきましょう。

なお、私も実際にLINEスタンプを制作・販売しています。
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