無料のデザインツールを使えば、初心者でもLINEスタンプがかんたんに作れる時代です。
本記事では、スマホ1台でも作業ができる無料ツール「Canva(キャンバ)」を使って、LINEスタンプを効率よく作る方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
Canvaのアカウントを作成する準備をしよう
Canvaを使ってLINEスタンプを作るには、まずアカウントの登録から始めましょう。
無料で使えるので、初心者の方でも安心してスタートできます。
Canvaの公式サイトにアクセスしよう
まずはCanvaの公式サイトにアクセスします。
スマートフォンでもパソコンでも利用できるため、使いやすいデバイスで進めましょう。
アカウント登録の方法を選ぼう
アカウント登録はとても簡単です。
以下の方法から好きなものを選んで登録できます。
どの方法でも数分で完了し、すぐにデザイン作業に入ることができます。
登録が完了したらすぐに使える
登録後はCanvaのホーム画面が表示され、テンプレートやデザインツールがすぐに利用可能になります。
LINEスタンプ制作に必要な画像もここから作成していきましょう。
LINEスタンプ用のキャンバスサイズを選ぼう

LINEスタンプは決められたサイズで画像を作成する必要があります。
Canvaでは既にLINEスタンプ(370×320px)のテンプレがあるので、それを選ぶだけです。
スタンプの基本サイズを確認しよう
LINEスタンプの基本サイズは「横370px × 縦320px」です。
このサイズで全スタンプを統一して作成する必要があります。
1セットあたりのスタンプ数は、8個・16個・24個・32個・40個なので、すべて同じサイズで整える必要があります。
スタンプに使うキャラクターやパーツを配置しよう

LINEスタンプではキャラクターの個性が大切です。
Canvaでは、自作のキャラ画像や素材を自由に配置してデザインすることができます。
Canvaで素材を配置してみよう
Canvaの「アップロード」機能を使えば、自分で描いたイラストや他のアプリで作った画像を取り込めます。
また、Canva内の無料素材を使って、背景や小道具を追加することも可能です。
キャラクターの位置は中央に配置し、耳やしっぽ、足が見切れないよう注意しましょう。
全体に余白を持たせておくと、スタンプとして使った時に見栄えが良くなります。
スタンプの感情やポーズをバリエーション化しよう

スタンプは1個だけではLINEスタンプとしては成立しません。
感情や動きを変えて、複数のバリエーションを作ることで、使いやすく魅力的なスタンプになります。
よく使う表情やポーズを押さえよう
まずは、日常会話でよく使われるフレーズに合わせた表情やポーズを考えてみましょう。
- 例:「ありがとう」「了解」「ごめんね」「OK!」など
- 表情:笑顔・怒り・落ち込み・照れ・驚き など
このような基本の感情表現が揃っていると、LINEトーク内で使いやすくなります。
Canvaのコピー機能で効率よく作成

Canvaには「ページの複製」機能があり、スタンプ1個分のデザインを元に、別のバリエーションを効率よく作ることができます。
Canvaでページを複製するメリット
レイアウトやキャラの配置をそのままに、表情・ポーズ・セリフだけ変更することで、時短かつ統一感のあるデザインに仕上げられます。
ページの複製手順
編集でできるバリエーションの具体例
表情を変更する
まず知っておいてほしいのは、Canvaだけではキャラクターの目や口を細かく動かすことは基本的にできません。
Canvaは画像を描き変えるツールではなく、レイアウトや配置に特化したデザインツールです。
そのため、目・口・眉などのパーツを自由に変えたい場合は、最初から表情ごとの完成イラストを用意しておくのが最も確実です。
ただし、以下のような簡単な表情演出はCanvaでも可能です。
- Canvaの「図形」や「線」を使って、怒り眉・涙・汗などを追加
- 細い斜線で眉を描く、青いしずく型の素材で涙を表現する など
- 「素材」検索で「まゆげ」「しずく」「スパーク」などを使うと便利です
ポーズを変更する
Canva内でポーズを変更するには、腕や手などのパーツが分かれていることが前提です。
そういった素材がある場合、配置や角度を変えるだけでもポーズの印象を変えられます。
- 手を回転させて「手を上げたポーズ」
- 体の角度を調整して「ぺたんと座る」構図にする
ただし、ポーズ全体を大きく変えたい場合も、あらかじめイラストを描き分けておくのが理想です。
セリフ・文字を変更する
Canvaのテキスト機能を使えば、文字は自由に編集できます。
- 「ありがとう」→「OK」など、文章を差し替えるだけで別バージョンになります
- フォントは統一感を出すために固定し、色や大きさで変化をつけると◎
- 文字を変えるだけでも雰囲気がガラッと変わるので、積極的に活用しましょう
小道具やエフェクトを加える
感情をさらに強調したいときは、Canvaの素材を使って小道具を加えるのがおすすめです。
- 「ハート」「汗」「雷」「キラキラ」などの素材は豊富に用意されています
- Canva内の「素材」検索バーでキーワードを入力するだけで簡単に見つかります
- 透明度やサイズも調整可能なので、デザインに自然に馴染ませることができます
このように、Canvaでは完全な描き直しは難しいものの、既存の素材にちょっとした追加や変更を加えることで、十分にスタンプのバリエーションを作ることが可能です。
ただし、より自由に表現したい場合やしっかり作りこみたい場合は、表情・ポーズごとの完成イラストを用意しておくことが最も効率的です。
効果文字を加えてスタンプらしさをアップしよう

LINEスタンプでは、イラストに言葉を組み合わせることで気持ちをより伝えやすくなります。
文字のフォントと配置を工夫しよう
Canvaにはさまざまなフォントが用意されています。
手書き風やポップなデザインのフォントを使うと、スタンプらしさがアップします。
文字はキャラクターにかぶらないように配置するのが基本です。
吹き出しや効果線を加えると、よりわかりやすく目立つデザインになります。
背景は透明に設定しよう

LINEスタンプでは背景が完全に透明であることが基本条件となっています。
背景が白いままだと、審査に通らなかったり、不自然な見た目になってしまいます。
Canvaで背景透過するにはPro版が必要
Canvaで背景を透明にするには、Canva Pro(有料プラン)の登録が必要です。
PNG形式で書き出す際に「背景を透過」にチェックを入れますが、この機能は無料プランでは使えません。
代表的な無料ツールの例としては、以下のようなものがあります。
- remove.bg(背景の自動透過に特化)
- ILoveIMG(一括リサイズや圧縮が簡単)
- Bulk Resize Photos(画像をドラッグ&ドロップで即リサイズ)
無料プランを使っている場合は、背景付きで一度書き出し、その画像を外部の背景透過ツールで加工するという方法もあります。
背景透過は事実上の必須条件です
LINE Creators Marketでは「背景は透過してください」と明記されています。
背景が白いとスタンプとして使った時に四角く浮いてしまい、見栄えが悪くなります。
そのため、背景透過は事実上の必須項目と考えておくべきです。
Canva Proを使うとさらに便利
Canvaの無料プランでもスタンプは作れますが、Pro版を使うとより効率的に作業が進められます。
Canva Proのメリット
Canva Proは、個人利用向けに以下の料金プランが提供されています
- 月額プラン:1,180円(税込)
- 年額プラン:11,800円(税込)
年額プランを選択すると、月額換算で約980円となり、月額プランよりもお得に利用できます。
特に複数セットのスタンプを作る予定がある人は、Pro版の活用がおすすめです。
まとめ
Canvaは初心者でも扱いやすく、LINEスタンプ制作にぴったりのデザインツールです。
特に「カスタムサイズの設定」や「ページの複製」などの機能を使えば、効率よくスタンプのバリエーションを増やすことができます。
ただし、表情やポーズを細かく変えたい場合は、事前に完成したイラストを用意しておくのが確実です。
Canvaでは、文字入れや装飾、配置調整といった最終仕上げに集中することで、スムーズに作業を進められます。
さらに、Canva Proを使えば背景透過や高品質素材の使用などが可能になり、スタンプ制作がより快適になります。
これからLINEスタンプを作ってみたいという方は、ぜひCanvaを活用して、自分だけのスタンプを楽しく作ってみてください。

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