はじめに
LINEスタンプを作成して「さあ販売しよう!」と意気込んで申請したのに、審査でリジェクト(却下)されてしまった……。
そんな経験をしたクリエイターは少なくありません。
特に、はじめてLINEスタンプを作る方にとって、審査基準は少しわかりづらく、気づかぬうちにNGなポイントを含んでしまうこともあります。
LINEスタンプの審査では、画像のサイズや形式、表現の内容、著作権の扱いなど、細かくチェックされます。
ほんの些細なミスでも「リジェクト」となってしまい、修正→再申請という流れになれば、販売までに余計な時間と手間がかかってしまいます。
この記事では、LINEスタンプが審査で落ちやすい典型的な原因(NG例)とその対策をわかりやすくまとめました。
画像の仕様やテキスト表現、著作権トラブルの注意点など、LINE公式ガイドラインに基づいた情報を元に解説しています。
これからスタンプ作りを始める初心者の方はもちろん、すでに1度リジェクトを経験した方も、
「なぜ審査に通らなかったのか」「どうすれば通過できるのか」を確認するためのチェックリストとしても活用できます。
失敗しないLINEスタンプ制作の第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
よくあるNGパターンとその理由

LINEスタンプの審査に落ちてしまう原因の多くは、「ガイドラインを見落としていた」「ついうっかり」がきっかけです。
ここでは、初心者がつまずきやすい6つのNGパターンと、それぞれの理由・対策を詳しく解説します。
画像サイズ・フォーマットが規定外
NG例
・スタンプ画像のサイズが大きすぎる/小さすぎる
・PNG以外の形式(JPEG、GIFなど)でアップロードしている
なぜNG?
LINEスタンプの標準サイズは「横370px × 縦320px(メイン画像などは別)」と定められており、これに合わない画像は自動的にリジェクト対象になります。
また、JPEGやGIF形式では背景の透明処理ができないため、白背景のまま申請されると使用時に違和感が出てしまいます。
対策
セリフに不適切な表現が含まれている
NG例
・暴力的な言葉(例:「死ね」「ぶっ殺す」など)
・下品・侮辱的な表現(例:「バカ」「クソが」など)
なぜNG?
LINEは全年齢向けのプラットフォームであり、審査基準も「誰が見ても安心して使える内容」が基本です。
不適切な言葉は、たとえ冗談のつもりでも、審査においては「攻撃的」と判断される可能性があります。
対策
キャラクターが既存の著作物に類似している
NG例
・アニメキャラにそっくりなデザイン
・有名なロゴや商品パッケージを真似ている
なぜNG?
他人の著作物やキャラクターに似ていると、著作権や商標権の侵害にあたる恐れがあります。
特にLINEでは、少しでも「似ている」と判断されれば、オリジナルでもリジェクト対象になります。
対策
商標やブランド名を無断で使用
NG例
・スタンプ内に「iPhone」「ディズニー」「ポケモン」などの文字を入れている
・ブランドロゴや商品パッケージを模倣している
なぜNG?
これらは商標登録された正式なブランド名であり、無許可で使用すると法的トラブルにつながります。
LINEの審査でも商標違反は非常に厳しくチェックされます。
対策
不明瞭・見切れたスタンプ画像
NG例
・イラストが枠外にはみ出して一部が欠けている
・キャラが小さすぎて表情がわからない
なぜNG?
LINEスタンプは小さい画面で使用されるため、「見やすさ」が非常に重要です。
キャラが見切れていたり、小さすぎたりすると、使い勝手が悪くなり、審査でもNGとなります。
対策
テキストとイラストのバランスが悪い
NG例
・文字が小さくて読めない/キャラと重なっている
・背景色と文字色が同じで読みにくい
・過度な装飾フォントで視認性が低い
なぜNG?
LINEスタンプのテキストは、一瞬で意味が伝わることが大前提です。
読みにくい文字はユーザーにとってストレスとなり、審査でも「視認性に問題あり」とされてしまいます。
対策
審査落ちを防ぐためのチェックリスト

LINEスタンプの審査に通るためには、事前チェックが何より重要です。
せっかく作ったスタンプが「画像の不備」や「表現のミス」で却下されてしまうのは本当にもったいないこと。
以下のチェックリストを元に、提出前にもう一度見直してみましょう。
提出前に必ず確認したいポイント
✅ 画像サイズと形式は正しいか?(PNG/370×320px)
✅ 背景は完全に透明か?
✅ キャラや文字が枠に収まっているか?
✅ セリフに不適切な表現はないか?
✅ 著作権・商標に違反していないか?
✅ 全体的に見やすく、バランスが取れているか?
これらはすべて、審査で落ちないための“基本中の基本”です。
提出直前には、このチェックリストを印刷したり、画面上で一つずつ確認しながら進めることをおすすめします。
まとめ:NGを避けて、審査通過率アップを目指そう
LINEスタンプの審査に落ちてしまう理由の多くは、ほんの少しの確認不足や基本的なミスによるものです。
画像サイズやファイル形式、セリフの表現、著作権への配慮など、どれも対策さえ知っていれば事前に防げる内容ばかりです。
今回紹介したよくあるNG例をチェックし、各対策を丁寧に実行することで、審査通過率は格段にアップします。
特に初心者の方は、制作前に「LINE公式ガイドライン」とこの記事の内容を並行して確認することで、制作と申請がスムーズになります。
そして何より、LINEスタンプは“使ってもらって初めて価値が生まれる”作品です。
安心して販売・使用してもらうためにも、審査基準を理解し、信頼されるクリエイターとしての意識を持つことが大切です。
最後に、記事内のチェックリストやNG例は、申請直前の「最終確認ツール」としても活用できます。
一度落ちてしまったとしても、あきらめずに原因を分析し、修正すればしっかり通過できます。
ぜひ本記事を参考に、あなたのLINEスタンプが無事に審査を通過し、たくさんの人に使ってもらえるよう願っています。

なお、私も実際にLINEスタンプを制作・販売しています。
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