「LINEスタンプを作ってみたいけど、絵が描けない…」そんな人にこそおすすめなのが、AIの力を使ったスタンプ制作。
この記事では、ChatGPTの画像生成機能を活用してスタンプキャラを生み出すための“プロンプト(指示文)”を、カテゴリ別に詳しく紹介します。
表情やポーズを安定させるコツ、うまくいかなかった例と改善策など、実体験に基づいた内容だからすぐ使える!
自分だけの“推しキャラ”をプロンプトから作り出してみませんか?
はじめに:絵が描けない私がAIでスタンプを作るまで
「スタンプ作ってみたい…でも絵が描けない」
私がLINEスタンプを作ろうと思ったとき、一番のハードルは「イラストが描けないこと」でした。
でも、ChatGPTと画像生成AI(DALL·E)の存在を知ってから状況が一変。
文章だけでキャラクターのイラストを生成できると分かり、一気に現実的になったんです。
プロンプト次第で“理想のキャラ”に近づける
AIにイラストを描いてもらうためには「プロンプト(指示文)」が必要です。
最初はうまく伝わらなかったけれど、言葉を調整していくうちに、だんだん思い通りのキャラクターに近づけるようになりました。
この記事では、実際に使ってきたプロンプトをテーマ別に整理してご紹介します。
キャラクターのベースを作るプロンプト

見た目や性格を指定するテンプレート
・〇〇で少し生意気だけど憎めない性格
・顔が大きく、体は小さめの二頭身
・目はやや鋭く、キリッとしたツリ目
・黒い太めの輪郭線、ゆるい手描き風
・背景は透明
このように「動物の種類」「性格」「体型」「線のタッチ」「背景の有無」を細かく指定します。
キャラに“個性”を出すためのキーワード
・口元に八重歯が見えるように笑っている
・片耳だけ垂れている
・しっぽが短くて丸い
・照れたときに頬が赤くなる
性格や雰囲気を言葉で伝えると、単なる“〇〇”から“自分だけのキャラ”に近づいていきます。
表情と感情を指定するプロンプト

セリフと感情をセットで考える
・じと目で「はぁ?」
・顔を赤らめて「べ、別に…」
・キラキラ目で「天才かも♡」
・にっこり笑顔で「おはよう!」
ChatGPTに「感情のバリエーションをセリフ付きで10個出して」と依頼すると、こんな感じでセットで提案してくれます。
表情ごとのプロンプト例
以下は、さまざまな感情を表現するためのプロンプト例です。 表情の描写を細かく入れることで、AIにニュアンスが伝わりやすくなります。
🟦 喜び系
- 目を閉じてにっこり笑っている
- 瞳がキラキラ輝いている
🟥 怒り系
- 眉をひそめて睨んでいる
- 頬を膨らませて不機嫌そうにしている
🟨 悲しみ系
- うるうるした目で涙を浮かべている
- 顔を伏せてしょんぼりしている
🟩 驚き・焦り系
- 目を見開いて口を開けている
- 汗をかいて動揺している
「表情+雰囲気」を組み合わせると、感情のニュアンスまでしっかり伝わります。
ポーズや構図を指定するプロンプト

よく使うポーズを指定
・手を腰に当てて仁王立ち
・両手で顔を隠しながら照れている
・しっぽを丸めて座り込んでいる
・腕組みしながらそっぽを向いている
スタンプとして使いやすいのは、キャラの感情が動作にも現れているポーズ。
構図を安定させるための工夫
・画像サイズは370×320px
・キャラが中央に配置される
・頭や足先などが切れず、枠内にしっかり収まる
・全体に余白があり、見切れない
LINEスタンプは規定サイズがあるので、最初からサイズも含めて指定するのが効率的です。
統一感を保つためのプロンプト

シリーズとして違和感が出ないようにする
・顔のパーツの位置は毎回同じ
・体型は常に二頭身に統一
・色味は白+黒のライン、感情表現に赤や青を使う
・輪郭線は常に太め、手描き風
キャラの“顔が毎回違う”問題を防ぐには、こうしたルールを先に決めておくのが大事です。
服装や小道具を統一する場合の例
・キャラは常に無地のTシャツを着ている
・帽子やメガネの位置は毎回同じ
・特定の小道具(ぬいぐるみ、スマホなど)を繰り返し登場させる
小道具や衣装を繰り返すことで、シリーズ全体の統一感が出やすくなります。
プロンプトがうまくいかなかった例と対策

顔が毎回変わってしまった
プロンプトで目や輪郭の形、位置関係を細かく指定しないと、毎回違う顔つきで生成されてしまい、「あれ、誰…?」という仕上がりになることがよくありました。
❌ 例:目の位置や大きさが毎回違う/輪郭が丸くなったり細長くなったり/目の上下バランスが崩れている
✅ 解決策
これらをテンプレとして毎回入れるようにすると、キャラの個性や統一感が保たれるようになりました。
背景が消えない(透過にならない)
「背景は透明」と入れても、うまく透過PNGにならないことがあります。
実際には、透明にしても後からCanvaに画像を取り込むと背景が白くなってしまうことがあるため、最初から「背景は白」でも問題ありません。
そういうときはCanvaやremove.bg、PhotoScape Xなどの無料ツールで透過処理を追加します。
ChatGPTでプロンプトを作るコツ

短くても具体的に
1文ずつ具体的に書いた方が、AIに意図が伝わりやすいです。
「白猫で元気な性格」より「白くて二頭身の猫。笑顔で元気な性格。」とした方が正確に反映されました。
否定表現は避ける
「しっぽは長くない」といった否定語は伝わりにくいです。
「しっぽは短くて丸い」のように肯定的な言い回しの方が精度が高かったです。
最後に:プロンプトはキャラ作りの“設計図”
最初はうまくいかなくても大丈夫
AIに絵を描いてもらうとき、一発で理想の絵が出ることは稀です。
でも、少しずつ言葉を調整して試行錯誤することで、自分だけのキャラにどんどん近づけていけます。
あなたのキャラも、きっと作れる
今回紹介したプロンプト例は、あくまで一例です。
キャラの性格や世界観に合わせてアレンジしながら、ぜひ“あなたのキャラ”も生み出してみてください。
おまけ:コピペで使えるプロンプトテンプレート(バリエーション例つき)
以下に、スタンプ制作に使えるプロンプトをカテゴリーごとに整理しました。
その前に、どんなバリエーションが作れるのか?イメージしやすくなるよう、いくつかの例を紹介します。
▼ バリエーション例(〇〇に入れるキャラ案)
こういった性格や見た目の違いを「プロンプト」でコントロールしていきます。
コピペ・自由自在にアレンジして、自分だけのキャラを生み出してください。
必要に応じてあなたのキャラクターに合わせて変更してください。
【基本設定】
・〇〇で少し生意気だけど憎めない性格
・顔が大きく、体は小さめの二頭身
・背景は透明
・画像サイズは370×320px
・キャラが中央に配置される
・頭や足先などが切れず、枠内に収まる
【顔の特徴】
・目はやや鋭く、キリッとしたツリ目
・顔のパーツの位置は毎回同じ
・黒い太めの輪郭線、ゆるい手描き風
・照れたときに頬が赤くなる
【体・スタイル】
・体型は常に二頭身に統一
・しっぽは短くて丸い
【服装・小道具(任意)】
・〇〇色の無地Tシャツを着ている
・スマホを手に持っている
・帽子をかぶっている(位置固定)
プチまとめ:プロンプトは慣れるほど楽しくなる!
- キャラの性格・見た目・雰囲気は、すべて“言葉”で指定できる
- 最初から完璧なプロンプトは出なくてもOK!試行錯誤が大事
- 統一感を出すには、サイズ・表情・線・色などの指定を固定する
- 困ったときは、この記事のテンプレを参考にして調整してみよう
あなたの“推しキャラ”が、プロンプトから生まれますように!